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〈徳島から〉ニッキの根で鼻がスーッと通る春

農文協の職員が、全国の農家・農村を訪ね歩く中で集めたホットな話題をご紹介します!

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 自家用にニッキ(ニッケイ)を植えているのは、つるぎ町の栗本新二さん。冬場の乾燥した時期や花粉症シーズンに、鼻づまり対策でニッキの根を使っています。

 根は年中掘れるそうですが、栗本さんは木が生長する春夏を避けて秋冬に掘り出します。太さは割り箸程度。陰干しで保存しておきます。掘ったところは埋め戻しておくと、数年後にまたとれます。

 鼻づまりが気になりだしたら、根を洗って、香りが出やすいように空き瓶などで軽くたたき、長さ5cmほどに切り分けます。5~8本が1束になるようにヒモで結んだら、居間や玄関、風呂場などに吊るしたり、皿にのせて置いたりします。ニッキ特有の香りが鼻の通りをよくしてくれます。

 香りがしなくなった束は、ぬるま湯に2分ほど浸せば、再び香りが立つようになるので、1カ月くらいは使えるそうです。

*月刊『現代農業』2020年3月号(原題:ニッキの根で鼻がスーッと通る春)より。情報は掲載時のものです。