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あああ

【月のリズム防除】ナス ハウス栽培は満月・新月後3日目の防除がベスト

月

「月のリズム」で防除すれば、農薬を減らしても防除効果を落とさずにすむかもしれません。佐賀県でハウスナスを栽培する山口さんの実感と実践です。

執筆者:山口恭平(佐賀県江北町)

『現代農業』2026年8月号「ハウス栽培は満月・新月後3日目の防除がベスト」より

漠然と農薬をまいていた

 16aのハウスで8月下旬~6月どりのナスを栽培しています。6年前に就農した当初は、漠然と農薬防除していました。月に3回散布していたこともあり、身体に負担がかかりつらかったのを覚えています。

 そんなとき、資材屋さんから満月や新月などの日にちが載ったカレンダーをもらい、調べたら「月のリズム農法」というホームページを発見。害虫は大潮(満月・新月)に産卵・孵化するので、4~5日後の中潮に防除するべしといった情報が記載されていました。

 ワラにもすがる思いで実践してみたところ、前より防除効果が高く、生き残る幼虫が減ってビックリ。散布回数が1作4~5回ほどまで減ったので身体がラクになり、浮いた農薬代は肥料などに回せるようになりました。

全ステージに効く農薬を使う

 農薬の選定にも気をつけるようになりました。私は農薬を基本的に使いたくない上に、ネオニコチノイド系は使わないと決めています。栽培初期には農薬散布で害虫の密度を下げ、残った個体やハウスに侵入してくる個体はタバコカスミカメに任せるようにしているため、使える農薬は限られています。

 そこで農薬表を自分で作りました。農薬はアザミウマやコナジラミなどの若齢幼虫から成虫までの全ステージに効果がある「ファインセーブフロアブル」「ダブルシューターSE」などを使っています。大潮後というのは、前の防除で生き残った幼虫が羽化するタイミングと重なりやすく、成虫も間違いなくいるからです。

10~11月に月のリズムに合わせて農薬散布し、以降はタバコカスミカメだけで防除しているナス(2月中旬撮影)
10~11月に月のリズムに合わせて農薬散布し、以降はタバコカスミカメだけで防除しているナス(2月中旬撮影)

暖かいハウスは少し早めの防除

 月のリズム農法では満月・新月の4~5日後に防除するのが望ましいとあります。でも実際、いつの効果が高いか気になり、満月・新月から5日間の中で防除日を変えて試しました。

 1日後は、通常の定期防除より効果が高いように感じましたが、4~5日後ほど効果を感じませんでした。5日後も1日後よりは効果がありましたが、こちらの場合は孵化が進み防除のタイミングとして遅いように感じました。露地ではいいのかもしれませんが、ハウスでは温度や湿度が高いので害虫の繁殖が速くなります。それを踏まえると2~3日後、遅くとも4日後までには農薬散布したほうが効果が高いと感じました。3日後が一番いいと実感しています。

コナジラミの生活環がずれてきた!?

 2025年は月のリズム農法をやっていてもコナジラミに苦労しました。ナスの主要害虫の中でも、近年の猛暑でコナジラミの繁殖サイクルがとくに速くなっているようです。サイクルがずれ、大潮以外に産卵する個体が増えたことと、猛暑でタバコカスミカメが増えきらなかったことのダブルパンチを食らいました。

 これは今後の課題で、対処方法を検証していきたいと思っています。

『現代農業』2026年8月号「私も実感・実践 月と農業」コーナーには、以下の記事も掲載されています。ぜひ、本誌またはルーラル電子図書館でご覧ください。

防除編
茶園のチャノホソガ、チャハマキに効果大 秋の防除を1回減らせた 茅野健太

施肥編
小潮には手をかけるべからず!? 月のリズム施肥で野菜の品質が上がる 大和田昌幸
小潮のかん水は液肥をやらずに菌資材をやる 古賀信一郎

収穫編
旨みも香りも最高潮の「満月茶」 森本健太郎
果樹 生食用は満月で香り高く、加工用は新月で日持ちよし 西田淳一

現代農業 2026年8月号

特集:月のリズムで肥料・農薬代減らし

定価
1,100円 (税込)

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