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【わが家の最強輪作パターン】輪作で土が育つ、病気も減る

輪作

輪作は農家の基本技術。異なる作物を順につくることで、土壌病害が減ったり、品質向上につながったりします。神奈川県・久保寺さんの不耕起✕輪作の実践をご紹介いただきました。

執筆者:久保寺 智(神奈川県小田原市)

『現代農業』2026年5月号「輪作で土が育つ、病気も減る」より

不耕起で輪作

 神奈川県西部の小田原市で農業を営んでいます。とても温暖な地域ですので、年間を通してさまざまな野菜を育てることができます。栽培面積は約80a。農薬、化学肥料は使わずに、ウネを連続で利用して不耕起栽培をしています。

 就農直後から輪作や混植に取り組んできたので、もう14年くらいになります。『現代農業』などの書籍を参考にしながら興味の赴くままにやっているという感じです。輪作は探せばいろいろあるような気がしますが、今回はとりあえず、パッと思いついたものだけを紹介します。

筆者と妻。不耕起で年間50~60種類の野菜やハーブを栽培(現2023年4月号p69)。p95では菌根菌を意識した輪作を紹介
筆者と妻。不耕起で年間50~60種類の野菜やハーブを栽培。2026年5月号p95では菌根菌を意識した輪作を紹介

土がよくなる輪作

▼トマト→キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー、レタス

 トマトは吸肥力が強く、土中深くからカリウムなどの養分を吸い上げてくれると認識しています。残渣(茎葉)には豊富な養分が含まれており、これを有機物マルチとして敷き詰めたり、浅くすき込んだりすることで、次作以降の葉物などの栄養源になるといいなと考えています。実際、肥料を節約できています。

 また、トマトの根が深く張ることで、土壌の物理性(水はけ)も改善します。

輪作

▼ダイコン→ゴボウ、ニンジン

 ダイコンが深く耕してくれた跡地にゴボウやニンジンなどの根菜を播種することで根伸び促進。

 ただし、センチュウの増殖温床にはしたくないので、サツマイモネコブセンチュウやキタネグサレセンチュウなどの被害が多いところでは、根菜を続けないようにしています。一度、被害が多発してしまった場合、サツマイモネコブセンチュウならトウモロコシを、キタネグサレセンチュウならラッカセイを挟んで、センチュウ密度を下げるねらいの輪作をしています。

病気を抑える輪作

▼ネギ→トマト、ナス、ピーマン

 冬どりネギの跡地にはナス科の野菜を植えています。青枯病や萎凋病など、ナス科がもっとも恐れる病気を抑制するためです。

 ネギの根には拮抗菌が生息し、土壌の病原菌を抑えてくれると考えられています。薬剤を使わずに、ネギとナス科の「根の接触」で病気を防ぐという意味では、混植したほうがよさそうですが……

この続きは『現代農業』2026年5月号または「ルーラル電子図書館」でご覧ください。

2026年5月号の巻頭特集「病害虫に強い 土を育てる 最強輪作パターン」には、以下の記事も収録されています。

・輪作で意識するのは「科」だけではない 林重孝

やっぱりネギ! 病気に強く、お肌きれいに

・ネギ→ジャガイモで肌がきれいに 山村和弘

・大麦、タマネギを挟んでサツマイモの黒斑病を克服 福間友英

トウモロコシは最強! 深い根張りで排水改善

・ブロッコリー・カリフラワーの前にひと稼ぎ 真夏の総ヤングコーンどり栽培 豊嶋和人

・水はけ改善、小麦増収、帰化アサガオ減…… 子実トウモロコシで水田輪作がうまく回る 安居誠

・根がすごい、有機物も大量に補給 子実トウモロコシが輪作の救世主に 東山哲智 

・ブロッコリーの根こぶ病対策 田畑輪換できない畑はスイートコーン 坪倉昌

ぜひ本誌またはルーラル電子図書館でご覧ください。

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現代農業 2026年5月号

特集:病害虫に強い 土を育てる 最強輪作パターン

定価
1,100円 (税込)