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【農機の盗難を防ぐ】トラクタの盗難対策 自作ロックでタイヤを固定

京都・田中裕之

農機は農家にとって手となり足となる大事なもの。近年、農機の盗難の話もよく聞きます。せっかく手に入れたトラクタを盗まれてはたまりません。簡単だけど効果的な対策を教えていただきました。

農文協が運営する農業情報サイト「ルーラル電子図書館」で好評だった『現代農業』のコーナーの中から、一部公開します。

自作のタイヤロック。トラクタの両後輪のホイール穴に鉄棒を通し、南京錠でロックする。これだけでタイヤは固定され、トラクタは移動できなくなる
自作のタイヤロック。トラクタの両後輪のホイール穴に鉄棒を通し、南京錠でロックする。これだけでタイヤは固定され、トラクタは移動できなくなる

農機は農家にとって大きな買い物

 脱サラで農業を始めて10年近くになります。今はハウス3棟、露地畑1反でトウガラシや葉物などいろいろな野菜をつくっています。

 就農後しばらくは、何十年も前の古い型のトラクタを手に入れて作業していました。4年ほど前に手ごろな20馬力のトラクタが見つかって新たに購入。中古ですが新品に近い状態で、値段は100万円以上と脱サラ新規就農者にとっては大きな買い物でした。

 そのころから、農機の盗難の話もよく耳にするようになりました。実際に隣の県で1000万円以上の大型トラクタが盗まれる事件もありました。

 自家用車などと違い、農機は盗難対策が弱い。たとえばトラクタも古い機種だと、別のトラクタのキーでもエンジンがかかることがあります。せっかく手に入れたトラクタを盗まれてはたまらない、と対策を考えました。

仕組みはシンプルだが効果は十分

 いちばんよいのは、鍵付きの倉庫に格納することですが、畑のスペースが限られていて実現が難しい。市販品でハンドルロックする部品なども探しましたが、高額だったり、華奢だったり、取り外しが面倒だったりで、よい商品が見つかりませんでした。

 要はタイヤさえ動かなければ、盗難は防げるはず。そこで手作りタイヤロックを思い付きました。実際に使ってみると、しっかりタイヤが固定できました。簡単に取り外せるところも気に入っています。スプレーなどでサビ止めしておくとベストです。(京都府木津川市)

 要はタイヤさえ動かなければ、盗難は防げるはず。そこで手作りタイヤロックを思い付きました。実際に使ってみると、しっかりタイヤが固定できました。簡単に取り外せるところも気に入っています。スプレーなどでサビ止めしておくとベストです。

(京都府木津川市)

現代農業』2018年9月号「農機・農産物の盗難を防ぐアイデア」コーナーには、以下の記事も掲載されています。ぜひ「ルーラル電子図書館」でご覧ください。