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〈栃木から〉タネは冷蔵庫から胸の谷間へ 発芽率一〇〇%の技

 栃木市の直売農家、関口みよ子さんは、女性ながらの方法で、トマト、ピーマン、ナスの発芽率一〇〇%を実現しています。

 やり方はまず、濡らしたキッチンペーパーの上に一五〇粒ほどタネを載せ、小さくたたんでからラップで密閉。これを一晩、冷蔵庫に入れます。

 翌日からタネを温めるのですが、これは、包んだタネを胸の谷間に挟んで。お風呂に入るときは、コタツ布団の間に入れておきますが、それ以外はずっと胸の谷間です。人肌で温められたタネは発芽にちょうどいい温度。三~四日して、少し芽が出てきたら、セルトレイに一粒ずつ播いていきます。

 直売所に出荷する関口さんの野菜苗は、ガッチリしていて、実がたわわにつくと好評。苗づくりの時期になると、「もう(胸に)入ってっか?」とお客さんに聞かれるほど、心待ちにされているそうです。


*月刊『現代農業』2016年4月号(原題:タネは冷蔵庫から胸の谷間へ 発芽率一〇〇%の技)より。情報は掲載時のものです。