
バケツイネ選手権2024年にご応募いただいたみなさま、まことにありがとうございました!
2024年も「一粒二万倍」を達成! 昨年から結果を伸ばした参加者も多い。地球沸騰化時代もなんのその、1粒の種モミの可能性はますます広がるーー。
*2025年も選手権は開催予定。次回挑戦してみたい!という方もぜひご一読ください!
それでは……結果発表!
バケツイネ部門(容器の最大量は20L)
- 第1位 前田 幸暉浩さん(品種 タカナリ・穂数 224本・粒数 2万1185粒)
- 第2位 高橋 龍成さん(品種 タカナリ・穂数 103本・粒数 1万5463粒)
- 第3位 森 遼太さん(品種 タカナリ・穂数 84本・粒数 9441粒)
ペットボトルイネ部門(容器の最大量は2L)
- 第1位 坂本龍弥さん(品種 タカナリ・穂数 49本・粒数 4671粒)
ご応募いただいたみなさま、ありがとうございました!
新潟県・燕 潤輝さん、埼玉県・現代農業WEBチーム、兵庫県・太子美保さん、福岡県・長 泰壽さん、鹿児島県・張 封佳さん、鹿児島県・村上哲哉さん(順不同)
品種:コシヒカリ、タカナリ、ヒヨクモチ、新之助、幸の栖
*みんなの工夫*
再生二期作にも挑戦(鹿児島・前田幸暉浩さん)


鹿児島大学農学部3年生の時にバケツイネを始めて、大学院でも試行錯誤(昨年は2位)。4回目にして自己最高の粒数です! 分けつ期に株元に野球ボールを入れて受光態勢を改善しました。
今回は収穫後、追肥して再生二期作※にも挑戦。個体差がありましたが、早め(4月)にバケツに移植したイネからは11月に1500粒ほど2回目の収穫ができました(結果の数字は合計)。
※再生二期作とは、刈り株から生える「ひこばえ」を育てて収穫するワザのこと
コンテナに入れて栽培(鹿児島・坂本龍弥さん)

ペットボトルごとコンテナに入れて水を張ることで、水を切らさないように気を付けました。コンテナ内に石を置くことで倒伏も防止できました。
タンニン鉄散布で穂数が1.2倍(現代農業WEBチーム)

タンニン鉄は根張りをよくすると聞き、週1回かん水時に100mlを散布。するとビックリ、無施用区と比べて根の量や長さが全然違う! 穂数も1.2倍になりました。

タンニン鉄とは……?
タンニン鉄(フルボ酸鉄)とは、植物に含まれる渋み成分であるタンニンと鉄を反応させて自作する資材です。自然界の鉄はそのままでは動植物になかなか吸収されませんが、タンニンと結びついてタンニン鉄の状態になると、吸収・利用されやすくなります。
『現代農業』2024年4月号掲載の試し読みはこちら↓
以上、たくさんのご応募ありがとうございました!
バケツイネ選手権2025の募集は、『現代農業』5月号と、HPで告知します。(4/5頃更新予定)
多くのご参加をお待ちしています!

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動画は公開より3カ月間無料でご覧いただけます。画像をクリックすると「ルーラル電子図書館」へ移動します。
「現代農業VOICE」を聴く
バケツイネ選手権お役立ちテキスト(攻略本)
『バケツで実践 超豪快イネつくり』
薄井勝利 監修/農文協 編
バケツイネ、何からはじめればいいの? という方に——バケツイネ栽培の入門書。生育時期ごとの肥料のやり方、葉っぱの姿でメタボイネと健康イネの診断など、イナ作名人が、小学生にもわかるイネのとらえ方や施肥法を解説する。バケツイネ栽培の決定版。を増補して改訂
『バケツ稲 12カ月のカリキュラム』
農文協 編
学校でバケツイネコンテストに参加する先生に——近くに田んぼがない学校でも、種もみを播き、収穫、調理するまでの全プロセスを体験することができる。このバケツ稲づくりから広がる総合的な学習の時間の1年間の授業プランをダイナミックに紹介。
『ぼくらのイネつくり 全5巻』
農文協 編/赤松富仁 写真
バケツイネ、何からはじめればいいの? という方に——バケツイネ栽培の入門書。生育時期ごとの肥料のやり方、葉っぱの姿でメタボイネと健康イネの診断など、イナ作名人が、小学生にもわかるイネのとらえ方や施肥法を解説する。バケツイネ栽培の決定版。を増補して改訂
『そだててあそぼう イネの絵本』
山本隆一 編/本くに子 絵
親子でまなぶイネつくり超入門書——世界の米と日本の米、水田の価値、茎のふえ方や花の観察、木枠水田・バケツイネに挑戦、昔 のやり方で脱穀・精米、おいしい米の炊き方から甘酒、五平餅、玄米茶つくり、早く花を咲かす実験まで、広がるイネの世界。