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〈長野から〉遠くからでも流水が確認できる棚田の水車

農文協の職員が全国の農家・農村を営業活動で訪ね歩く中で集めたホットな話題をご紹介します!

7月

 信濃町のアイデアマン、寺島次男《つぎお》さんの標高640mの山の中の田んぼには、かわいい水車がありました。寺島さんがコンパネ2枚で手作りした直径1mの水車です。

 水車をつくった理由は、遠くから見ても山から田んぼへ引いた水がちゃんと途切れず流れているかを一発で確認できるようにするためでした。

 水車は小さな池に設置されています。山から引いた水は雪解け水で冷たいので、いったん池に入水。温まってから田んぼに入れます。水車は、山からの取水ホースを逆サイフォンの原理で立ち上げて、上掛けで回転させます。動力は不要。

 棚田の中に、水玉模様の赤い水車が回っている光景がかわいくて、とっても心が和みました。

*月刊『現代農業』2023年8月号(原題:遠くからでも流水が確認できる棚田の水車)より。情報は掲載時のものです。

縦穴、明渠・暗渠、大地の再生編

農文協 編

田畑の排水改善は、農家にとって古くて新しい課題。ゲリラ豪雨や長雨の頻発、水田転作・輪作への関心の高まりとともに、その重要性を増している。本書では、各種の排水技術のなかから、手軽で効果が高く近年注目されている「縦穴掘り」、地表の水を短時間のうちに流すのに効果を発揮する「明渠」、土中の水を抜くのに欠かせない「暗渠」のほか、点穴や溝によって空気と水の流れを回復させる方法として全国に広まりを見せている「大地の再生」について、全国の農家の実践や研究成果を収録する。