〈佐賀から〉かん水チューブを浮かせるとモグラが来ない!?
アスパラガスを反当4tとったこともある伊万里市の中井義人さんは「土をよくしてくれる宝だ」とミミズを大切にしています。土壌改良のために発酵させたおからや河川敷の草をウネにまいていますが、それを食べにミミズが這い出てきます。ウネの表面がまるで波打つように動くのが見えるほど。でもそれを狙ってか、モグラが畑を荒らしてしまうのが悩みでした。
モグラの掘った穴が原因で株が枯れることや、ウネの端に置いたかん水チューブが動かされ水が擬葉に当たり、茎枯病の原因になることもあります。チューブを置いた場所の下にモグラは通路をつくりやすいと見抜いた中井さんは、針金を使ってチューブを浮かせることにしました。
M字に曲げた針金を40cm間隔で土に挿し込み、窪みにチューブを固定して地面から離します。するとモグラが出る回数がグッと減ったのです。また、中井さんはアスパラガスの芽が出やすいように年に3回、ドライバーで深さ10~20cmほどの土をほぐしますが、これもモグラの通路を破壊することになっているのではと考えています。
*月刊『現代農業』2019年5月号(原題:かん水チューブを浮かせるとモグラが来ない!?)より。情報は掲載時のものです。