くらし記事一覧 読みもの イベント 【野良で生れたうた】短歌―入選作例と選者評 2025-01-16 『現代農業』の「野良で生れたうた」では、読者から投稿いただいた詩・短歌・俳句を、それぞれの選者の先生方が毎月選評したうえで掲載しています。先生方に添削もしてもらえます。例として、冬の時期に掲載した短歌の一部を紹介します。皆さんの投稿を楽しみにお待ちしています。 千村ユミ子 選 山中のローカル電車雪のため動けずなりて兎寄りくる(富山県富山市)村澤 清人 『現代農業』2022年6月号より 選者評 雪で立ち往生した電車を見に?ウサギが来た。童話のように楽しい。〈添削実例〉原作は「秘境のローカル電車」だったが、それだと環境のほうに目方が寄り過ぎる。ウサギを生かしたかったので、電車のほうはあっさりさせた。 本堂が閉まっておれば右扉上部の穴に賽銭投げる(大阪府岸和田市)山下 徹 『現代農業』2023年3月号より 選者評 少しの隙間からお賽銭を投げ込む? 大丈夫、ご受納くださる。〈添削実例〉原作「閉まっているとき」を上記に。歌はリズムが命なので、字余りは必然性がなければ避けたい。 独身の息子帰省し鼾きつつ熊のごとくに冬眠五日(長崎県南島原市)田中 よしみ 『現代農業』2023年4月号より 選者評 家を離れて働いているご子息の帰省、鼾をかきながら眠り続けての休息を見守る気持ち、「冬眠」。〈添削実例〉「鼾あり」を「鼾きつつ」、「熊の冬眠五日間なり」を「熊のごとくに冬眠五日」とした。 雪下の大根五本収穫す葉付きが嬉し今の季節に(新潟県長岡市)奈良場 正念 『現代農業』2024年4月号より 選者評 奈良場さん、越後の冬は早く、長く、自家用青物野菜も乏しくなってくる。収穫するダイコンの葉の青々したさまがうれしい。〈添削実例〉なし みなさまの作品(詩・短歌・俳句)をお送りください御投稿は編集部までハガキ(詩は封書)または以下フォームからお送りください。お待ちしています。〒335‐0022 埼玉県戸田市上戸田2‐2‐2 詩・短歌・俳句の応募(フォーム)はこちら 毎月読者から届く詩や短歌、俳句 ↓「野良で生れたうた」詩・短歌・俳句のコーナーはこちら↓ 『現代農業』の「野良でうたを詠む」コーナーに掲載された短歌・俳句は、『農家日記』の記帳ページ(書き込みできる欄)にも一部掲載されています。ぜひご利用ください。 『農家日記』2025年版の表紙 農家日記 ★定期購読申込み★農文協編農作業の記録や青色・白色申告はもちろん、暮らしの記録や家計簿など、使い道は無限大。年末年始のプレゼントにもおすすめです。 購入はこちら Tags: 野良で生れたうた, 短歌, 作例