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【野良で生れたうた】短歌―入選作例と選者評

『現代農業』の「野良で生れたうた」では、読者から投稿いただいた詩・短歌・俳句を、それぞれの選者の先生方が毎月選評したうえで掲載しています。先生方に添削もしてもらえます。例として、冬の時期に掲載した短歌の一部を紹介します。皆さんの投稿を楽しみにお待ちしています。

千村ユミ子 選

山中のローカル電車雪のため動けずなりて兎寄りくる

(富山県富山市)村澤 清人 『現代農業』2022年6月号より

選者評

雪で立ち往生した電車を見に?ウサギが来た。童話のように楽しい。

〈添削実例〉

原作は「秘境のローカル電車」だったが、それだと環境のほうに目方が寄り過ぎる。ウサギを生かしたかったので、電車のほうはあっさりさせた。

本堂が閉まっておれば右扉上部の穴に賽銭投げる

(大阪府岸和田市)山下 徹 『現代農業』2023年3月号より

選者評

少しの隙間からお賽銭を投げ込む? 大丈夫、ご受納くださる。

〈添削実例〉

原作「閉まっているとき」を上記に。歌はリズムが命なので、字余りは必然性がなければ避けたい。

独身の息子帰省し鼾きつつ熊のごとくに冬眠五日

(長崎県南島原市)田中 よしみ 『現代農業』2023年4月号より

選者評

家を離れて働いているご子息の帰省、鼾をかきながら眠り続けての休息を見守る気持ち、「冬眠」。

〈添削実例〉

「鼾あり」を「鼾きつつ」、「熊の冬眠五日間なり」を「熊のごとくに冬眠五日」とした。

雪下の大根五本収穫す葉付きが嬉し今の季節に

(新潟県長岡市)奈良場 正念 『現代農業』2024年4月号より

選者評

奈良場さん、越後の冬は早く、長く、自家用青物野菜も乏しくなってくる。収穫するダイコンの葉の青々したさまがうれしい。

〈添削実例〉

なし

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