ナスペーストのカナッペ ナス皮のジュース
福岡県香春町・末時千賀子

平成十二年十一月に県内で第一回「博多なす料理コンテスト」が開かれることを知りました。応募の締切まで一日しかありませんでした。料理を作ることが大好きな私ですが、なんの肩書きも資格もありません。そのため、コンテストに出すことで自分の実力を試してきました。このときもナスの料理を徹夜でテーブルいっぱいに作り、「ナスペーストのカナッペ」で優秀賞をいただきました。
残ったナスの皮もせっかくなので使ってみました。皮を煮て、その汁に酸を加えると、黒から真紅に色が変わります。砂糖かハチミツを入れれば、クセのない立派なジュース。皮にはアントシアニンなどのポリフェノールが含まれております。市販のジュースと違い、色素や香料などの添加物がなく安心して飲めます。

【材料】

●ナス(細め) 2~3本
●バター・サラダ油・塩・こしょう 適量
●食パン(サンドイッチ用) 1パック
●トマト・パセリ お好み
●砂糖・レモン汁 お好み
【作り方】
カナッペ
(1)ナスは皮をむき、薄切りにして、バターとサラダ油でよく炒める
(2)(1)を裏濾しするかフードプロセッサーにかけて、塩、こしょうで味つけ
*ナスの水分が多い場合は、ラップなしでレンジにかけるか、鍋で炒る
(3)食パンを6等分に切り、バターを塗って、低めの温度のオーブンでカラッと焼く
*バターにユズコショウを混ぜると、ピリッと大人の味に
(4)(3)のパンに(2)のペーストをのせ、トマトのみじん切り、パセリを彩りよく飾る
ジュース
(1)ナスの皮をひたひたの水で10分ほど煮る
(2)(1)をザルで濾し、その汁に砂糖とレモン汁を加える
*残った皮は佃煮に
*月刊『現代農業』2016年6月号(原題:ナスペーストのカナッペ ナス皮のジュース)より。情報は 掲載時のものです。