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もっちり生地にシャキッとアスパラがおいしい!アスパラドッグ

福島・蛭川靖弘

 福島県喜多方市は日本でも有数のアスパラガス産地です。春から夏にかけてアスパラが毎日のように食卓に並び、その日採れたアスパラをその日のうちに食べるという贅沢を味わえます。

 平成二十三年三月十一日に東日本大震災が起き、東京電力の原子力発電所の事故が起きました。福島県内の野菜の出荷がどのようになっていくのか、誰もが不安に思っていました。そんな中、私どものNPO法人「まちづくり喜多方」では、福島の野菜の美味しさと安全性をPRするために、地元のアスパラを取り上げようと思い立ち、アスパラドッグのレシピを考案しました。

 翌四月から六月にかけ、県立会津大学短期大学部食物栄養学科の学生さんの協力で商品化。「アスパラガールズ」と命名された学生さんたちが作って販売を始めました。七月には東京代々木公園で開催されたイベントに参加し、五日間で六〇〇本完売しました。

 以降、二年間にわたり、春から夏にかけて、NPOの活動拠点「カフェろくさい」でアスパラガールズが製造販売しています。県内各地でのイベントにも出かけ、地元産アスパラのおいしさを知っていただいております。

 食材には喜多方産のアスパラガス、小麦(ゆきちから)、味噌を使い、まさに喜多方づくしの逸品です。もちもちとした生地とシャキッとしたアスパラ、ジューシーなお肉がよく合います。

(NPO法人まちづくり喜多方=福島県喜多方市字中町二八七八)


アスパラドッグ

【材料(6個分)】

・アスパラガス(20cmほどのもの)6本
・サニーレタス 60g
・粒マスタード 24g

<生地の材料>
・小麦粉 125g
・ベーキングパウダー 2g
・塩 1g
・砂糖 5g
・水 300~350cc
・オリーブオイル 3cc

<豚肉の下味>
・豚もも肉薄切り 150g
・醤油 18g
・塩 1g
・黒コショウ 適量
・みりん 10g
・酒 4g

<味噌マヨネーズ(多めに作っておく)>
・卵 1/2個
・塩 1g
・酢 18cc
・練り辛子 1g
・砂糖 2g
・味噌 25g
・サラダ油 150cc

【作り方】

1.アスパラガスを多めの塩を入れた湯で、3分ゆでる。水にさらし、シャキッとさせてから水を切る。

2.大きなボウルに豚もも肉と下味の材料を混ぜ合わせ、20分以上漬ける。中火でゆっくり炒めてから、油を切っておく。

3.生地の材料の小麦粉とベーキングパウダー、塩、砂糖を粗めのザルでふるい、水を一気に入れてハンドミキサーでよく混ぜ、オリーブオイルを加えて混ぜる。お玉1杯分(70cc)をよく熱したフライパンに流し入れ、フライパンいっぱいに広げて両面に焼き色がつくように焼く。

4.味噌マヨネーズは、サラダ油以外の材料をよく混ぜてから、サラダ油を5、6回に分けて分離しないように混ぜる。

5.焼いた生地1枚に、順番に、サニーレタス10g、アスパラガス1本、粒マスタード4g、豚もも肉20gをのせ、味噌マヨネーズをかける。生地をきつく巻いてできあがり。

生地がもっとパリパリかと思ったら、もちもちでびっくり! 味噌マヨネーズがアスパラドッグの味を引き立てている。4歳の子どもも、アスパラの穂先からガブリ。完食した。


*月刊『現代農業』2013年6月号(原題:産地農家の食卓レシピ(102)アスパラドッグ)より。情報は掲載時のものです。