試し読み 2025年 11月号 特集 やっぱり最高!米ヌカを田畑に(2025年11月号)読みどころ 2025-10-03 やっぱり最高!米ヌカを田畑に 米ヌカは肥料になるし、病害虫防除や除草にも使える、農家にとっては馴染みの万能資材。 令和の米騒動の影響で業務用精米機やコイン精米機の稼働率が上がっているそうで、より手に入りやすくなりました。今こそ、じゃんじゃん使うチャンスです。 レジェンド農家に学ぶ米ヌカの使い方 「畑に米ヌカ」コーナーでは、進化した使い方を紹介。『有機野菜ビックリ教室』や『みんなの有機農業技術大事典』の著者、東山広幸さんは野菜の作付けの1カ月以上前に米ヌカをすき込んでおく「予肥」というテクニックを提案してくれました。米ヌカを生のまま使うと発芽障害やタネバエの発生が気になりますが、この方法なら心配いりません。 東山広幸さん。米ヌカで栽培したタマネギは、切っても涙が出ない さらに、井原式カボチャ早出し、東山式サトイモ除草兼追肥、赤木式タマネギ有機物マルチ、薄上式土ごと発酵など、『現代農業』のレジェンド農家に学んで米ヌカをどっさり使う農家も登場。 米ヌカで作物の病気を抑える、抑草する 「米ヌカ防除」コーナーでは、切り花農家がハウスの通路に米ヌカをふってみたら、殺菌剤なしでも灰色かび病もうどんこ病もほぼゼロになったと驚きの報告をしてくれました。 米ヌカをまくと、ふわふわとした白いカビが表面を覆います。どうやら、このカビが病原菌のすみかを奪ったり、抗菌物資を出したりして、病気を抑えてくれるようです。また、衝撃的な新知見も。いもち病にかかって抗体のできたイナワラを米ヌカやモミガラと混ぜて発酵。できたものは、いもち病を防ぐワクチンとして利用できるそうです。 米ヌカ散布後のウネのようす(「米ヌカでジャガイモのそうか病がほとんど出なくなった」(金光剛助)より) 「米ヌカ除草」コーナーでは、田んぼの雑草を抑える技術を深掘り。 「ここまでわかった」事実として、米ヌカが効く仕組み、失敗しないコツなどを農家や研究者が解説してくれます。 世界初!?米ヌカ活用の歴史年表 他にも、多種多様なボカシ肥、米ヌカを上手にまく道具、農家の米ヌカ活用の歴史がわかる年表など。 米ヌカを使ってみたくなるような特集になったと思います。 その他の巻頭特集以外のコーナーも見どころ満載です。一部ご案内します。 【みんなで農】ソラマメ 「作物の気持ち」がわかるベテラン農家が、菜園で野菜を楽しみながら栽培するコツを教えてくれる連載。今回は秋から春にかけてつくるソラマメです。 【稲作・水田活用】秋から始めるイネづくり(下)ワラをうまく分解する秋耕 秋起こしでイナワラをしっかり分解させれば、ガスわきはもちろん、近年話題のメタン対策や有機稲作の抑草にも役立つなど、いいことがたくさん。米ヌカ除草の成功率もグッと上がります。2025年9月号に引き続き、土質や気候に合ったやり方を追究します! その他の巻頭特集以外のコーナーも見どころ満載です。タイトルだけですが、一部ご案内します。 【野菜・花】高単価でおいしい! カルシウム追肥で超早掘りのサツマイモ 【果樹】ミカンが足りない今こそ 隔年結果しない樹体管理を考える 【山・特産】原木シイタケの増収術 刺激は年々強く 「べにはるか」を持つ松本さん(70歳)。今年は納品先の都合で 8月上旬から収穫をはじめた(写真はすべて依田賢吾撮影) 【畜産】子牛の腸活!? 断乳・菌資材・腐葉土で下痢知らず 【くらし・経営・地域】意外と簡単 果実酢づくり/百姓仕事がだんぜん面白くなる、田んぼの生きものの話 手づくり果実酢のいろいろ。年数が経ち熟成するほど色が濃くなり、味はまろやかになる 2025年11月号の目次を見る 現代農業 2025年11月号特集:やっぱり最高! 米ヌカを田畑に定価1,100円 (税込) 11月号を注文する 定期購読する 『現代農業』の最新号(電子書籍)や過去の記事がすぐ読める「ルーラル電子図書館」もぜひご利用ください↓ ルーラル電子図書館は、年額制の有料会員向けサービスです。 ルーラル電子図書館の会員になると… 『現代農業』の最新号が電子書籍ですぐ読める 便利な検索機能で、『現代農業』の過去の記事が読み放題 動画で農機具のメンテや栽培のコツを分かりやすく解説 豊富な写真から、園地で病害虫をサッと特定、 登録農薬もすぐわかる ルーラル電子図書館についてもっと詳しく見る