もはや35°C以上の真夏日が当たり前。怖いのは、作業中に襲い掛かってくる熱中症だ。作物も心配だが、まずは農家が倒れないことが大前提! あれやこれや、明日からできる対策をご紹介。
執筆者:魚住道郎(茨城県)。長男夫婦と2世代で平飼い養鶏500羽、畑約3ha、水田15a。
『現代農業』2025年7月号
縦半分に切って背負うだけ
天津すだれで、肩から背中を覆う蓑を作っています。天津すだれはさまざまなサイズがありますが、私はよく88×188cmのものを使っています。
まず縦半分にハサミで切り分けます。すると、44×188cmの長細いすだれが2枚できます。その1枚を半分に折って2枚重ねにして、背負子のようにヒモをくくり付ければ完成です。ヒモはその人の体形に合わせて、適当な位置に付けます。
この蓑の軽さと通気性のよさは抜群。真夏の炎天下でも背中が蒸れず、快適です。援農の人達にも「電動ファン付き作業服よりいい」と好評です。
しかも一つの蓑は300~400円程度で経済的。ひとシーズンで使い古しても燃えるゴミに出せます。ぜひともお試しあれ。
『現代農業』2025年7月号には、以下の記事も掲載されています。
農家の熱中症対策
- 炎天下で倒れた経験から学ぶ、 私の熱中症対策 塚原雄二
- オクラは日没後収穫がラク 豊嶋和人
- 暑熱バンドで無理しなくなった 八木拓美
- 80代も愛用する電動ファン付きベスト 青木武久
- 夏の刈り払い機作業に最適な インナーベスト 藤田清隆
- ファン付き作業服は 打ち水インナーとセットで 時澤健
- 農業雇用での熱中症対策 最新動向 福島公夫
- 快適空間 自作キャンピングトレーラー 松井陽祐
- ラッキョウ畑にパラソル付き台車 塘宗男
- 景観もよい「竹くら」 苅部博之
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