農家直伝!びっくり料理 くらし記事一覧 試し読み 2024年 11月号 【農家の手づくり納豆がおもしろい】ビワ、マコモ、ローズマリー、 ベチバー……いろんな葉っぱで納豆づくり 2024-10-04 神奈川・末永 郁かおる ローズマリー(左)とマコモの葉(右)でつくった納豆 7年前に脱サラして神奈川県二宮町に移住し、1年間の有機農業研修を経て、現在は仲間と共に畑約80aと田んぼ15a、平飼い養鶏(約500羽)を営んでいます。2021年4月には、食に関心のある方々と共同で「のうてんき」という農コミュニティカフェをオープンしました。自分たちの育てた有機野菜や自然卵を販売したり、食事や惣菜を提供したり、地域の皆様が気軽に立ち寄れる場所を目指して精進しております。 粘りや香りに個性が出る ビワ 粘りが強めで、納豆らしい香りがある 納豆といえばイナワラのイメージが強いですが、知人からビワの葉で納豆がつくれると聞き、やってみたことがきっかけで、身近な葉っぱに納豆菌がいることを実感しました。そこで、いろんな葉っぱで納豆がつくれるかもしれないと思い、身の回りにある植物で試してみることにしました。ビワの葉は粘りが強めに出たり、イネ科のマコモやベチバーの葉はさっぱりとした味わいになったりと、葉っぱの個性が香りや粘り気の違いに現われ、とてもおもしろいです。 葉っぱ納豆のつくり方一晩水につけてふやかした大豆を、電気圧力鍋で15分茹でる。葉っぱをさっと湯通しして(熱に強い納豆菌以外を殺菌するため)、蓋つき容器に茹でた大豆とミルフィーユ状に重ねる。発酵促進のため、上からきび砂糖を振りかける(小型容器にひとつまみ程度)。容器の蓋を少しずらしてしめ(空気の通り道を作る)、46°Cに保温して16時間発酵させてできあがり(保温庫があると便利)。冷蔵庫で保管し、発酵を止める。*できたてよりも1~2日置くとまろやかな風味になり、よりおいしい。 畑のベチバー。根を乾燥させてハーブティーにする いろんな葉っぱでチャレンジ コミュニティカフェのワークショップでも、葉っぱを使った納豆づくりを楽しんでいます。身近な素材で特徴的な納豆に仕上がるため、チャレンジ精神をもって取り組めます。マツの葉は粘りがあまり出ずにうまくいかなかったり、ハーブ類の中でも、ローズマリーはほどよい香りのハーブ納豆になりますが、ラベンダーは苦みが強く出ておいしくできなかったりと意外な発見があります。イナワラがもっともポピュラーな素材として使われることを考えると、農業でよく利用されるイネ科緑肥(ソルゴーやエンバク)で納豆づくりを試してもおもしろいかもしれませんね。(神奈川県二宮町) この記事の詳細は『現代農業』2024年11月号をご覧ください。 『現代農業』2024年11月号「農家の手づくり納豆がおもしろい」コーナーには、以下の記事も掲載されています。ぜひ本誌でご覧ください。無農薬のイナワラが売れる 親子に人気のワラづと納豆キット 伊勢崎まゆみ 11月号の目次をみる 11月号を注文する(紙・電子書籍) 最新号から定期購読する(送料サービス) 試し読み 大阪より なんと楽しき多品種バナナ栽培 ビワ、マコモ、ローズマリー いろんな葉っぱで納豆づくり イトミミズを抑草に 活かす栽培体系とは? 【みんなの有機農業技術大事典】有機農業のパラダイム トマト 林業家と手を組んでハウスをハイブリッド加温 取材動画(期間限定)を見る アボカド神社も作った 幼木の噴水仕立て なんと楽しき多品種バナナ栽培 10万円ちょっとで作ったナシの抜根機が大活躍 動画は公開より3カ月間無料でご覧いただけます。画像をクリックすると「ルーラル電子図書館」へ移動します。 「現代農業VOICE」を聴く 北の国から 家族4人で幸せ自給生活住まい・水・電気・薪・衣食までぜんぶ三栗祐己・三栗沙恵 著衣食住の生活技術や水・エネルギーの自給で、豊かで楽しい暮らし。プレハブの住まい、オフグリッド太陽光発電、薪ストーブ、野菜の貯蔵や保存食作り、衣類や石けんの手作りなど、「自給生活」を楽しむコツを大公開。 購入はこちら Tags: ローズマリー, ベチバー, 納豆づくり, 納豆, ビワ, マコモ