現代農業WEB

令和6(2024)年
10月4日 (金)
神無月
 仏滅 辛 丑
旧9月2日

あああ

ホーム » 栽培のコツ » 野菜・草花 » 〈岩手から〉ハクビシンとタヌキにはカラタチのトゲ

農文協の職員が全国の農家・農村を営業活動で訪ね歩く中で集めたホットな話題をご紹介します!

ハクビシンとタヌキにはカラタチのトゲ
ハクビシンとタヌキにはカラタチのトゲ

 盛岡市に住む藤澤春海さんは、庭先にあるモモとナシの2本の樹を大切にしています。ハクビシンやタヌキなどが樹に登って実を食べにくるのに困っていましたが、様々な獣害対策を試すなかで一番効き目があったのは、カラタチを使う方法でした。

「『現代農業』には、樹に波板を巻けばいいと書いてあったね(2023年8月号p230)。でも、つるつる滑って登れないものを巻くより、トゲトゲしているものを巻くほうがいいんだ」とのこと。

 藤澤さんの庭にはカラタチの樹も1本あります。モモの収穫が近づいてきた頃、緑色のカラタチの枝を切ってきて、まずはモモの樹の幹に60cmぐらいの高さから隙間なく巻き、ヒモで固定。トゲが硬いので怪我をしないよう厚手の服を着て、しっかり手袋をする必要があります。

 8月中旬のモモの収穫が終わったら、いったんはずし、今度はナシの樹の根元にぐるりと敷く。カラタチはだんだん茶色くなってきますがトゲトゲは健在で、10月中旬の収穫終了までちゃんと任務を果たしてくれます。

*月刊『現代農業』2023年10月号(原題:ハクビシンとタヌキにはカラタチのトゲ)より。情報は掲載時のものです。