この記事は、現代農業2023年1月号の特集「今、ドブロクがアツい」から選んだ試し読みです。千葉でパンや味噌づくりなどの発酵教室を主宰する、千葉みずたまさん(仮名)によるドブロクづくりを一部公開します。
千葉・千葉みずたま
パン教室を入り口に
ご飯&こうじの酵母液が最強
ドブロクは、物心ついた頃から父が趣味でつくっていましたが、興味を持ったのは私自身が自家製酵母パンをつくり始めてからです。
自家製酵母は果物やレーズンから起こすやり方が主流ですが、パン生地をうまく発酵させるにはいったん「中種」をつくるなどの手間がいる、万人が使うには難しいと感じていました。
ところがドブロクを使ってみると、材料に直接混ぜるだけで簡単にパンの膨らみがよくなり、旨みが増してバツグンにおいしくなることを知り、発酵がますます楽しくなりました。こうじの力はすごい! この方法なら教室ができる!と思い立ったわけです。教室では「空きビンに、子供が一口食べ残したご飯(カピカピでもいい)と、一つかみのこうじ、水を入れておけば、酵母液ができますよ。ときどき材料を足してください」と伝えています。(筆者のドブロクのつくり方は本誌で紹介しています。)
みんな醸したがっている
保温バッグでこうじづくり
ドブロクをつくったら当然、こうじづくりにもみなさん興味が湧きます。そこでーー・・・
今月号の特集「今、ドブロクがアツい」とあわせて読みたい過去の記事を期間限定で公開しています。
この記事のほか、2023年1月号ではドブロクがよくわかる以下の記事も掲載しています。
- なぜ自分で酒をつくってはいけないの? 三木義一
- 飲んで素肌美人、浸かってあったか ドブロクは最高の発酵食品! 今西美穂
- お手軽版 ドブロクのつくり方
- これぞ農家のドブロク 珠玉の工夫集
- 世の中では、ドブロク愛、上昇中 山口・右田圭司さん
- あわせて読みたい ドブロクの指南書ここにあり
ぜひ本誌でご覧ください。

農家が教える どぶろくのつくり方
農文協 編
「どぶろくの農文協」がお届けする、どぶろく、ワイン、ビール、焼酎など、秋の稔りをさらに楽しく彩る自家醸造のすべて!麹づくり、もとつくり、仕込みの技のいろいろ、酒粕の活用法までを集大成。月刊『現代農業』をベースに、「聞き書 日本の食生活全集」、「食品加工総覧」から選りすぐりの記事を収録。
趣味の酒つくり
笹野好太郎 著
1982年刊の名著復活。ほんものの酒を手造りで楽しむ。蜂蜜酒など入門編からワイン・ビール・濁酒・清酒など中級編、ブランデー・焼酎・ウオツカなど高級編まで、造り方の実際を図解・写真を豊富に使った決定版。
諸国ドブロク宝典
貝原浩 編著
1989年、1998年刊行の名著を合わせて復活。全国各地に伝わるドブロクつくりの秘伝を訪ねて3年、その後も国内海外の様々な手づくり酒の取材を加えて、酒を肴に現地の人びととの交流も綴った痛快な図解文集。