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(高知から)ナイロンカッターでカキの粗皮をしばく!

 津野町に住む石村清郎さんは、出荷用のカンキツのほかに、自家用のカキも栽培しています。「ほかの人もやっているかもしれませんが……」と言いながら、カキの樹に潜む害虫を越冬させないワザを教えてくれました。

 使うのはナイロンカッター型の刈り払い機。ナイロンコードのヒモで樹の幹をバシバシしばくと、樹の表面の皮だけがバラバラはがれていきます。ナイロンコードはやわらかいので、樹の中までは傷つけません。害虫は樹皮の下に潜んでいるので、皮をはぐと越冬できなくなります。ポイントは、古い樹ほど皮が厚いのでエンジンの回転数を上げ、若い樹はやや落としてやること。はがした皮が勢いよく飛ぶことがあるので、フェイスガードは必須です。

 この粗皮はぎ、以前は鎌でやっていて、1本の樹をはぐのに1時間近くかかることもありました。ナイロンカッターだと10分ほどでできるようになったそうで、石村さんは「ラクだし時間もかからなくていいですよ」と話していました。

*月刊『現代農業』2021年12月号(原題:ナイロンカッターでカキの粗皮をしばく!)より。情報は掲載時のものです。